2015年2月10日火曜日

Day 198: ファン、どうもありがとう

夫とディンと3人で、ファンの立会火葬をした。火葬場は山の中、お天気も良く、周りでは鳥が鳴いてのどか。ファンが炉に入れられようとした時、夫が「今、ファンの声がした」と驚いた声をあげた。火葬場の人が「今のはウチの猫です」と指差した先には、茶白のコロコロした猫がちょこんと座っていた。重苦しい空気が少し和んだ。

ファンは一時間かけて焼かれました

写真右上に茶白くん
ここには二匹の兄弟猫が住んでいます

ファンは煙になって空へ

お骨になったファン
お花は動物病院から

ファンには大事な事を教わりました。生きる物すべて、持てる時間には限りがあります。だから、大切な人との「今」を大切にしよう。明日がなくなっても後悔しないように。

ファン、よく頑張ったね、お疲れ様
ファンに出会えたお母さんは本当に幸せ者です
どうもありがとう




2015年2月9日月曜日

Day 197: ファン、お別れ

午前11時、ファンはまた苦しみだした。舌を出して浅く荒い呼吸が始まり、時折つらそうに叫ぶ。口の中は文字通り「紙のように」白く、身体は冷たく弾力がない。慌てて家から一番近い病院へ連れて行き、吐き気止めと造血ホルモンを注射してもらった。体温はたったの33度。

帰宅すると楽になったのか少し眠っていたが、午後1時過ぎ、つらそうに鳴き声をあげながらベッドから降り、暗い所に身を隠そうとする。身体が冷えてしまうので、毛布にくるんでソファに横たえるが、また暗がりに隠れようとする。ファンの行きたい所へ行かせ、隣に腰かけてファンに声をかけるが、ファンはもう応えない。呼吸が荒く乱れるようになり、いつもと違う鳴き方をして身体の麻痺が始まった。膝の上に抱えるともうファンの意識はなかった。口を大きく開けて深く息を吸うが、その呼吸はファンの意思とは関係のない所で、身体が酸素を欲しがっているようだった。

私は以前13歳の犬をジステンパーで失くしたことがある。お別れの直前、私が抱きしめて号泣すると、既に神経麻痺が始まって朦朧としていたその子が、「泣かないで」というように重い頭を起こして顔を舐めようとした。自分もつらいだろうに、慰めてくれようとしていた。だから、今回はファンに静かに逝ってもらえるよう、私も静かに見送ろうと決めていた。「もう頑張らなくていいよ。怖くなんかないよ。お母さんがそばにいるから安心して行きなさい」と耳元で言うと、呼吸の間隔がどんどん長くなり、5回目で止まり、最後に背中をぐっとそらして足の力が抜けた。

小さい頃、学校で担任のシスターが涙を流すのを見て、神父様に「大人が泣いていいの?」と尋ねたことがある。神父様は「大切な人を想って流す涙は、天国のドアを開けるんだよ」と言った。だから、私も今日はファンのために泣きたいだけ泣こうと思う。

明日、ファンはお骨になる。ファンファン、享年推定3歳、2.4キロ。

2015年2月8日日曜日

Day 196: ファン、危篤

夕方、ファンの容体が急変した。突然、嘔吐が始まり、泡立つ吐しゃ物の中に顔をつけて、這いつくばったまま動かなくなった。移動しようと抱くと、声を張り上げて苦しそうに鳴き続ける。背中の皮をつまむと、脱水症状を起こしているのが分かった。ファンの体は驚くほど冷たかった。
初めて「ファンが逝ってしまうかもしれない」と思った。これまでも何度か嘔吐や血便があったが、そんな風に現実的に感じたのはこれが初めて。「大丈夫だよ」とファンに話しかけながら、自分にも同じように言い聞かせた。
急いで皮下点滴の準備をし、180cc注入した。点滴の間、ファンは目を開けたまま瞬きもせず、目の前で指を振っても全く反応しない。小刻みで荒い息をしながら、私の腕の中で失禁した。
点滴後、一時間ほどファンを抱きしめて温めると、徐々に呼吸が穏やかになり、目に力が戻ってきた。瞬きも始まり、眠そうに瞼を閉じて寝息を立て始めた。

病院での仕事中、ファンと同じ腎不全末期の猫が危篤状態で運ばれてくるのを何度も見た。多くの場合、尽くせる手はそう残っていない。栄養剤や利尿剤を添加した点滴くらいだ。私は以前から、ファンが危篤になったら自宅で看ようと決めていた。たとえ2‐3日長く生きられたとしても、最期は病院のケージのステンレスの床の上より、私の腕の中で、私の声を聞かせながらお別れしたい。

今回は持ち直したファン。残りの時間を大事にしよう。あらためてそう思った。できるだけ一緒にいようね。お母さんはいつもファンのそばにいるよ。

2015年2月7日土曜日

Day 195: 預かり猫「ミミちゃん」

体調:  好調
食事:  旺盛(懐石zeppinnとドクターズプロのキドニーケアのカリカリブレンド、ロイカナの腎サポパウチ)
体重:  2.5kg

超強力ステロイド、効果絶大!ファンは快活に歩き回り、ベランダで日光浴をし、快食快便。こんなファンを見るのは母として嬉しい限り。

私の横には常にニーニがいて、別の誰かが私に近づかないよう目を光らせているが、少しでもニーニが離れるとファンは私にスリスリして甘えてくる。私もスリスリ返しをして甘えるファンに応えていると、そういう時、必ずニーニがドアの隙間から恨めしそうな視線を送ってくる。暗い…。でも、ファンはそんなニーニが嫌いではない。わざわざニーニが寝ている所に行き、そ~っと隣で横になりくっついて寝ようとする。大抵はニーニに気づかれてシャーッとされ慌てて退散するのだが、懲りずにチャレンジ。ファンはきっとみんなともっと仲良くしたいのだ。私も仲良くして欲しい。
おずおずと手をニーニに伸ばすファン

今日から我が家に猫の会の預かり猫さんがやってきた。短期のお泊り。ファンを預かり始めてからほとんど他の子の預かりをしておらず、久々の子猫。4か月弱のミミちゃんは、餌やりさんの所で生まれた子で、現在里親さんを募集している。まだ人馴れができておらず、ケージを覗くだけで、目をまん丸くしてシャーッと牙を見せる。「レンジでゆたぽん」を入れてあげたら、早速引っ掻かれた。ふふっ、ちょこざいな、しかし可愛いヤツ。ぜーんぜん怖くないんだってば、おチビちゃん。今日は新しいおウチで疲れただろうから早めにおやすみ。毛布をかけて暗くしてあげたら、早速ご飯を食べお水を飲む音がした。今はクルクルと喉を鳴らして夢を見ている様子。子猫は何してても可愛い。ただただ可愛い。

ニーニは警戒して近づかない。
「だれ、この子?何しにあたちのウチに?」

クンは興味津々。
「あー、またお母さんがちっこい子連れてきたんにゃ」

2015年2月5日木曜日

Day 193: 初・超強力ステロイド

体調:  絶好調(よく歩きよく甘えよく爪をとぐ♪)
食事:  まぁまぁ(炙りマグロ、シーバとモンプチのカリカリブレンド
体重:  2.5kg

ファンは初めてひと月間効果がある超長期型ステロイド注射に挑戦。これで様子を見てみることにし、期待していた効果が現れなかったり、重い副作用で苦しむような事があったらやめようと思う。ファンの腎臓機能の数値は相変わらず最悪で、どのドクターに聞いても「普通に歩けるのが不思議」というくらい末期的だ。貧血もひどく、口の中は真っ白。我が家に来た時のような血便や血尿、夜通しの嘔吐はなくなったものの、いつ「その日」が来てもおかしくない状況だと宣告されている。うーん、家で寛ぐ最近のファンを見ていると、そんな日が近いとはとても思えないのだが…。でも、もし残り少ない命なら、強い薬を打つことになっても、できるだけ苦痛を減らして、快適な毎日を送らせてあげたい。ファンにとってのQOLをいかに保てるか、母、試行錯誤の日々。
寝る子は育つ!

育つ!!

育ちすぎ…

ディンは駐在先の台湾で保護した子だ。本名を中国語で「叮叮」といい、小さなベルが鳴る軽い音を表している。日本語でいうと「リンリン」って感じかな。現在推定7歳半、一緒に暮らし始めて4年だが、今でも中国語をより解する。台湾っ子なので寒さはとっても苦手。それなのに、その後のアメリカ駐在も雨と雪が多い北西部、そして今日は青梅に雪が降った。雪を見るとそれだけでフリーズしてしまうディンにとって受難の季節だ。「犬は喜び庭駆け回る」とはほど遠い。早く春が来るといいね、ディン。
ディン「さ、さぶっ!」


2015年2月3日火曜日

Day 191: ヤク落ち…体調悪化の一途

体調:  低迷
食事:  ほとんど食べず
体重:  2.3kg

ファンは強力ステロイド注射前とほとんど同じ状態に戻った。少しだるそうで、一日寝て過ごすようになった。でも、口を痛がって叫んだり血が出たり、という事がまだないので、ご飯も少しだけなら食べられる様子。今日は炙ったマグロのお刺身を3切れほど食べた。頑張ったね、えらいぞ、ファン。
ファン「あたちは中トロが好き♪」

我が家の動物達には暗黙の了解があるらしく、それぞれの場所が決まっている。ニーニは私の右側、基本は腕枕だが、暑くなると枕の上に出てきて、私の頭をジリジリと押し出す。クンはお腹の上、体重が5.8kgもあるので、かなり重い。たまに呼吸ができない夢を見たりする。ディンは私の左側、寝返りを打つたびグイグイお尻で押してきて、目を覚ますとディンはいつもベッドの大半を占めている。ファンはいまだに遠慮気味だが、少しずつ私の顔周りに近づいてきた。たまーに布団の中に入ってきたりするようになった。ディンのお尻攻撃に耐えきれず、すぐに出て行ってしまうが…。
ベッドが小さすぎる!
または動物が多すぎ!

のらくろは今日も元気にミルクを飲んだ。ちょっと目がショボショボしてきたので、明日から目薬しましょ。それにしても、のらくろってどうしてこんなにブサなの~?一挙一動がザ・オジサンな感じ。こういうもっさりした猫は私のタイプではあるけれど、万人受けはしないよね。里親さんは見つかりそうもない…かなぁ。いやいや、シャンプーしたら大変身するかも。きっとそうよ、そうに違いないわっ! 
のら「わしゃ、洗ってくれとは頼んどらんよ。
イケメンにもなりとうないしのぅ」

2015年1月30日金曜日

Day 187: ファン好調&のらくろも好調&防寒ハウス

体調:  好調(やや低下のサインあり?)
食事:  好調(ロイカナの腎サポのパウチ、キドニーケア&シーバのカリカリブレンド)
体重:  2.5kg

ファンは今日もなかなか元気に歩き回り、あちこち上り下りして遊んでいる。ただ、強力ステロイド注射から丁度一週間たち、食事の量が減ってきた。でも、何とかあと一週間は持ちこたえて欲しい。やはりできることなら副作用の強い薬は頻繁には使いたくない。

下の写真は昨日の出来事。のんびり水を飲んでたファン、突き刺さる視線に振り返ると、そこには厳しい視線を送るニーニが。
ファン「はっ!殺気!」

今日ののらくろは元気一杯。缶詰を完食し、ミルクも150cc、時間をかけてゆっくり飲んだ。病院に連れて行く必要は今の所ないみたい。注意して様子をみてあげなくちゃ。体を撫でると嬉しそうにゴロゴロ喉を鳴らして喜ぶ。野良猫生活が長かったのらくろ、外に出たかったりするかな。明日、ハーネスをつけて一緒にお散歩してみようね♪明日はお天気いいみたいだし!
のらくろ「おばさん、ミルクはもちょっと熱めにしておくれ」
おばさん(私)「す、すんません…」 

昨日の夜からとても寒かった。バイト先の動物病院にも「明日、雪が降るって聞いたら放っておけなくて」と風邪引きの野良猫を連れてきた人が何人かいた。そして天気予報通りに雪が降った今日。近所の駐車場に野良猫の為の防寒ハウスが置かれていた。段ボールを切り貼りし、緩衝材を巻いてテープで留めた、どれだけ苦心したのかが見て取れる愛情ハウスだ。冬の空気は冷たかったけれど、あったかい気持ちで胸が一杯になった。早速ガリ姉が入って暖を取っていた。良かったね、これで今年は風邪ひかないね。



2015年1月28日水曜日

Day 185: ロイヤルカナン腎臓サポート&のらくろ体調不良

体調:  絶好調♪
食事:  旺盛♪
体重:  2.4kg

強力ステロイド投与後、ファンの体調は超がつくほど好調。今までは一日の大半を寝て過ごしていたが、強力ステロイド後はとにかく起きている時間が長くなった。初めて玄関まで階段を上り下りして、久々にベランダで遊び、ニーニ達のご飯を盗み食いしたりもする。そして、何より驚いたのが『口が臭わない!!』 重度の歯肉炎でいつも強烈な匂いを発していたファンの口。いつも「女の子なのにぃ」と不憫に思っていたが、今はちっとも匂わない。よだれも流さないので、体中がサラサラで綺麗。さらに、もう一つ驚いたのは、腎臓病の療法食を食べるようになった事。少しでも療法食が混ざると口をつけなくなり、すっかり諦めて一般の総合栄養食を与えるようになっていたが、今日試しにあげてみたロイカナの腎サポのパウチをおいしそうに食べてくれた。強力ステロイドは確かに副作用が強いかもしれない。でも食が増え、療法食を食べて体内の毒素が増えなくなったら、それはそれでいいではないか。そんな風に思ったりもした。そして、元気なファンを見るのは、単純にとっても嬉しい。
ファン「久々に食べたら結構イケるかも」

ニーニも食べた
ニーニ「でも、あたちはやっぱりいつものが好き」

クンも食べた
クン「なにこれ?おいちくなーい」

のらくろに面会。大好きな猫用ミルクをほとんど飲まない。缶詰も食べない。そして下痢気味。心配。 また先生に診てもらおうね。シャンプーは延期。
のらくろが何を考えてるのか、知りたい…。

2015年1月24日土曜日

Day 181: ファンのベッドを借りたいクン

体調:  良好
食事:  良好(ドクターズケアのキドニーケア、シーバのカリカリ、炙りマグロ)
インターフェロン: 2滴
体重:  2.3kg

昨日、かかりつけとは別のドクターにかかったファン。ずっと同じ病院に通っているが、違った視点で診察してもらうことも大切だと思ったからだ。今まで一日おき100-125mlの補液をしていたが、脱水状態に準じ、今後は150mlくらいが適当と言われた。他にも何点か、かかりつけのドクターにはないアドバイスももらった。同じプロでも考え方や治療法は大きく異なる。興味深い。
補液中でもゴロゴロスリスリ

ファンは今、猫の会に寄付されたベッドがお気に入り。私のベッドの上に置いているのでBed on Bedだ。ファンが使うと口内炎の匂いがついてしまうためか、ご飯皿や毛布やその他もろもろ、他の猫達はファンのものを共用しない。ところが、なんとクンがファンのベッドを使っているのを初めて確認!しかもはみ出てる…。そりゃそうだよ~、ファンは2キロ、クンは6キロ、同じベッドは無理だってば~。何度も体の向きを変え、何とか収まろうとするが、やはり体がはみ出てしまう。さらにベッドは斜めによじれ、コロリと外に放り出されてしまった。四苦八苦した末、うなだれてベッドを離れたのでした…。

クン「お母さん、このベッド小さいよっ!」
母「あなたが大きいのよ…」

2015年1月23日金曜日

Day 180: 強力ステロイド&TNRのガリオ

体調:  かなり良好
食欲:  旺盛(懐石&シーバのブレンドカリカリ)
インターフェロン: 2滴
体重:  2.3kg

ファンの口内炎がひどく、初めて長期型ステロイドを打った。いつもは1‐2日しか体内に残存しないタイプのものだが、今回のものはゆっくり一週間かけて半減し、トータルの作用期間は約2週間。確かにいつになく調子が良く、ファンにしてはすごい食欲を見せてくれた。でも、長期的恒常的に使用すると、糖尿病、クッシング症候群などの副作用もある。様子を見ながら、ファンが一番心地良くいられる治療をしてあげたい。
ファン「DVDの上ってなんか落ち着くわ~」


長い間の懸案だった近所の野良猫ガリオのTNR完了!ガリオはとても頭が良く、勘も鋭いので、なかなか捕まらなかった。仕方がないので捕獲器を断念して、相棒と猫捕り網(猫の会会員による創意工夫DIYグッズ)を振り回してみたが、それでも捕まらずついに発情シーズンを迎えてしまっていた。昨日は雨で恐ろしく寒く、外にいる野良さんが不憫で、とりあえずな気分で捕獲器を設置してみたところ、なんとガリオが捕まって憮然とした表情で丸くなっていた。昨日暖かい病院で一泊したし、今日からしばらくはいい天気が続くので、手術後の回復も早いと思う。もう男の子ではなくなってしまったけれど、明るく前向きに新しい猫生を送ってほしい。オネエ生活も捨てたもんじゃないと思うよ、頑張れ!
ガリオ改めガリ姉
ワクチン、レボリューション済さ♪

私も野良猫さん達に不妊手術なんて可哀想だな、と思うことがある。自然に子猫を作らせてあげて、親兄弟と野山を自由に走り回らせてあげたいな~、なんて。でも、野良猫と人間の距離が近いため、共存を無理なく実現するには、やはり今は不妊手術しかない。それをしないと、増えすぎた野良猫は人間により処理されてしまうだろう。避妊去勢は、猫の健康面でのメリットも大きい。野良猫さん達にはそこのところをご理解頂いて、すんなり捕獲器に入って欲しい…って無理だよね。

2015年1月22日木曜日

Day 179: 自宅補液&のらくろ

体調:  良好
食事:  減少気味(チャオの焼かつお2本、シーバのカリカリ少々)
インターフェロン: 2滴
体重:  2.2kg

ファンは相変わらず余り食べないが、体調はまぁまぁ。具合が悪くなると一日ほとんど丸くなって寝ているので、こうして起きている時間が長く、歩き回ったり寝る場所を転々としたりする時は、体調が悪くないサイン。自宅補液の後オヤツをあげると、珍しく大きな声で「もっと~!」とおねだりをした。その声で家中の犬猫が右往左往。ファンのお蔭で他の子達もオヤツをたくさんもらえ満足げ。
お腹いっぱいになったら眠い…

のらくろは経過が良く退院し、今は預かりさんのお宅でお世話になっている。もう口からの出血もない。私も毎日ミルクと缶詰を持って面会に行っている。名前を呼ぶと小さく返事をするようになった。イケメンからは程遠い風貌かもしれないが、味わいのある顔。もうちょっと良くなったらシャンプーしましょうね♪


のらくろの預かりさん宅にはPちゃんという預かり猫さんがいる。Pちゃんはとても穏やかでいつものんびりしている。が、どうやらのらくろにはまだまだ警戒モード。こんなPちゃん、初めて見た。ごめんね~、のらくろもよろしくお願いしますぅ。

のらくろを威嚇するPちゃん。

2015年1月19日月曜日

Day 176: TNR&花子とアン

体調:  まぁまぁ
食事:  低迷
インターフェロン: 2滴
体重:  2.3kg

ファンは比較的体調維持ができている。食事は余りしないが、よく歩き回るしよく甘える。

猫の発情期到来。近所の猫のTNR(捕獲、不妊手術、リリース)を開始。ところが、既に手術したキジ子が何度も捕まってしまう。そして、お目当ての猫は、捕獲器の中で大暴れのキジ子の横でのんびり毛づくろい。仲間と大笑いした。
もー、いーから

今日、バイト先の動物病院に、おうめ猫の会から巣立った花子ちゃんとアンちゃんが爪切りにやってきた。二匹とも暴れず鳴かず、とってもお利口さんだった。お母さんも二匹をとっても大切にしてくれている。胸いっぱい。

こっちが花子ちゃん

こっちがアンちゃん


2015年1月14日水曜日

Day 171: のろくろ、その後

体調:  復活
食事:  多少復活(シーバと懐石zeppinのカリカリ)
インターフェロン: 2滴
体重:  2.2kg

ステロイド注射後、やや体調が回復。早速少しだけどご飯を食べた。元気が出てきたようすなので、ファンと一緒にお風呂に入った。手早く半身だけお湯洗いして、しっかりヒーターでドライし、ブラッシングした。フワフワでいい匂い。一段と可愛くなったよ~。お風呂の後、猫達が日向に集合しているのを発見。クンとファンのサイズの違いに驚く。元々ファンは骨格自体がとても華奢で、普通の雌猫に比べても二回り以上小さい。親猫からの遺伝なのか、外猫時代の栄養不良からくるものなのか、いずれにせよ必要以上に心配になってしまう。
微妙な距離で日向に集まる三姉妹

入院しているのらくろに面会した。止血剤により吐血はかなり収まり、点滴を続けているせいか、昨日より元気に見える。相変わらずほとんど動かないが、リラックスしている様子。麻酔をかけて詳しく調べた結果、上あごに傷があり出血をしているのが見つかった。電気メスで処置したが、まだ吐血が完全にはなくならない事から、入院を続けて要観察。歯肉炎もひどかったので、麻酔ついでに歯石を除去してもらい、残っていた奥歯が赤ちゃんのように真っ白に綺麗になった。これで口の痛みも口臭も改善するはず。頭を撫でると嬉しそうにゴロゴロ言い、もっともっととおねだりしてくる。この汚れ具合からすると今は野良に間違いないけど、昔は飼い猫だったのかな、と思う。綺麗にシャンプーしたら結構イケメンになるかも。人懐こくて大人しいし、エイズも白血病もないので、里親さんを探してみようかと思う。まずは明日、ミルクを差し入れてあげよう♪
のんびりあくびするのらくろ
早く元気になるんだよ

エイズも白血病もなし
一安心

2015年1月13日火曜日

Day 170: 保護猫「のらくろ」

体調:  低迷…
食事:  ほとんど食べず(炙りマグロ少々)
インターフェロン: 2滴
体重:  2.3kg

今日は口内炎が良くない。口からはずっと口内炎特有のジャリジャリ音、さらに食事中に声をあげて痛がり、血が混じったよだれを大量に流して苦しんだ。小さな体でひたすら耐えるファンに、何もしてあげられないのがつらい。背中を撫でてあげると、痛みが収まったのか、私の膝で丸くなって眠った。
匂いは嗅ぐけどなかなか口にしない…

今日、犬の散歩をしていたら、道端に猫がうずくまっていた。口と鼻から大量に流血、顔も手足も胸も血に染まって真っ赤になっていた。声をかけても体を撫でても全く動かない。死んでいる?でも身体は温かい。散歩を切り上げ、猫を動物病院に連れて行き検査をしてもらった。肝機能が低下しているが、エイズも白血病もなく、骨折もしていない。どうやら交通事故ではなさそう。殺鼠剤を口にしたのかもしれないとの事だったが、はっきりしたことは鎮静をかけて詳しい検査をしないとわからない。「また明日来るからね」と言って頭を撫でると、小さくゴロゴロと喉を鳴らした。カルテ作成には名前が必要。「のらくろ」にした。大丈夫、もう心配いらないよ。安心してゆっくりおやすみ、のらくろ。
歯がほとんどない。おじいちゃんなの?

2015年1月11日日曜日

Day 168: 体調下降&さくら猫

体調:  下降気味
食事:  ほとんど食べない
インターフェロン: 2滴
体重:  2.3kg

昨日の朝から食事の量がぐっと減り、今日はぷっつり断食状態。シーバのカリカリをやっとという感じで5粒くらい口にした。この食欲低下の原因が、貧血か体内の毒素か口内炎なのかはわからない。そのどれもなのかな。いつもより補液の量を増やし125cc。これでなんとか少しでも楽になってくれたらと思う。

腎不全は本当に厄介な病気だ。腎臓は体内の毒素をろ過する臓器で、ろ過された毒素は尿と一緒に排出される。健康な腎臓なら100の水分で100の毒素を排出できるが、腎不全の腎臓はろ過機能が低下しているので、100の水分では毒素を完全には排出できない。100の毒素を排出するには2倍3倍の水分を取り、大量の尿で流さないと、体内に毒素が溜まる一方になり、尿毒症で死に至ってしまう。だから腎不全になると、一様に多飲多尿になる。では、どんどん補液をして毒素を排出すればいいのでは、というと、それも一長一短で、体内に水分を入れれば、ただでさえボロボロの腎臓のろ過ポンプを酷使する事にもなり、別の致命的な弊害が生じてしまう。猫の腎臓は、検査で数値に異常が見られた時点で、その機能は8割前後失われていると言われている。また、腎臓は一度壊れたら回復しない。日々の丁寧な観察こそが未病への近道なんだな、としみじみ思う。

今日のファン。歩かず鳴かず、一日中寝ている。
良い夢見れてるかな。

今日、ディンのお散歩をしていた時、ある公園で沢山のさくら猫を見かけた。さくら猫とは、避妊去勢をしたしるしに耳先をカットした野良猫のこと。野良猫をただ殺処分するのではなく、増やさないようにして地域猫として見守ろう、という活動が今少しずつ広まっている。優しい気持ちを持つ人がここにもいるんだな、と思ったら、心が温かくなった。
耳がさくらの花びらの様なので「さくら猫」

ひとなつっこい!かわゆす!




2015年1月9日金曜日

Day 166: 体調良好!

体調:  良好
食事:  珍しく良好(シーバと懐石zeppinのカリカリ、シーバのパウチ少々)
インターフェロン: 2滴
体重:  2.4kg

ステロイド注射後、珍しいくらい良く食べている。尿毒症による嘔吐も血尿もない。口の中もいつもよりピンク色で、貧血も改善したのか、頻繁に歩き回る。何度も爪とぎをして、ベランダに出たがったりもするし、毛づくろいも入念。元気な証拠。ナァナァ鳴いてやたら甘えてくるファン。なんて可愛いんだ~。

さらに、今日はいつになく猫同士の仲がいい。ニーニは気難しい猫で、誰とも交わろうとしない。すれ違う時、特にファンには必ず激しくシャーする。ファンが我が家に来てから5か月半、最近ようやく距離が縮まってきた。これはひとえにファンの穏やかさと物おじしない度胸が功をなしたものだろう。ニーニの根負け、といった感じだ。

ニーニの威嚇もなんのその。
おいしそうに水を飲むファン。
クンはボーッとして何も考えてない…。

ディンとは前から仲良し。
ディンは平和主義者で
誰にでも優しい。

2匹の耳がくっついちゃう距離。
こんなの初めて!
お母さんは嬉しいよ。



2015年1月6日火曜日

Day 163: 炙りまぐろブーム再来!

体調:  まぁまぁ
食事:  低迷
インターフェロン: 2滴
サプリ: 1スクープ
体重:  2.3kg

お父さんが帰国してからひと月半、お父さんの顔を見るとそそくさと自分の部屋に隠れていたファンが、初めてお父さんの隣で丸くなって寝た。ファンが我が家に来た当初は、お父さんによくなつき、膝の上で甘えていたのだが、しばらく会わないうちにすっかり嫌われてしまっていた。ようやくお父さんが、いかつい顔の割に優しいって分かったのかな。

お父さんも喜んでるよ~

そして、最近また炙ったお刺身のブームが戻ってきたみたい。今日はマグロを炙ったら結構モリモリ食べてくれた。ファンは食事に関して飽きが早く、気に入ったらそれしか食べず、時期が過ぎると突然全く興味を示さなくなる。そうかと思うと、忘れた頃にまた食べるようになったりして、ファンブームはグルグル回っている。今は第二期炙り魚ブーム。明日はカツオにしてみようね。

ベッドでお食事
「お行儀悪くてごめんなさい…
今日はちょっとダルいの…」

食事の後、お気に入りの場所でお昼寝。足がダラーンだけど、大丈夫?
ポカポカして気持ちいい~

2015年1月3日土曜日

Day 160: 自宅補液&インターフェロン&ステロイド

体調:  低迷
食事:  ほとんど食べず(シーバのカリカリ少々)
インターフェロン: 2滴
ステロイド錠剤: 半錠
体重:  2.3kg

今日はインターフェロン、ステロイド、補液のフルコース。

まずはインターフェロン液を口内に滴下。できれば一番ただれている奥の歯茎(ちょうつがいの部分)にピンポイントでおとしたいけど、ファンが嫌がって首を振るのでなかなかうまくいかない。先生曰く、口の中に入れば、まんべんなく広がるから大丈夫、らしい。ちょっと気が楽になった。

次にステロイド錠を経口投与。グリニーズの猫用ピルポケットを使う。ピルポケットは人間でいうとオブラートみたいなもの。白玉みたいに柔らかく、おいしそうな匂いがする。

ステロイド錠をハサミで4分の1に切って小さくし、ピルポケットでくるんで丸める。指で丸めながらちょっと乾燥させるのがコツ。余りモチモチだと喉にくっついて飲みこみにくいので。
大体直径5-6mmの大きさ

投薬時、嫌がって暴れたファンに、後ろ足で思い切り引っ掻かれた。手が流血、でも傷の倍、お母さんの胸が痛んだよ。つらくしてごめんね、ファン。

仕上げは補液。リンゲル液を人肌に温め、ファンの背中を消毒して針を刺し、100cc注入。この作業が一番簡単。ファンが大人しい子で本当に良かった。
補液後は背中がこんもり

私はファンには苦痛緩和ケアしかしていない。今後も無理な延命は考えていない。ファンが頑張れない、頑張りたくないのなら、いつでも逝かせてあげようと思う。でも、それまではできるだけ一緒に生きる喜びを感じて欲しい。限りある命を前にして、お母さんはファンから色んな事を教わってます。
どうもありがとう。

2015年1月2日金曜日

Day 159: 高栄養食&初詣

体調:  低迷
食事:  低迷(懐石zeppinのカリカリ、リカバリー用高栄養食少々)
インターフェロン: なし
体重:  2.3kg

錠剤のステロイドは効果が短くて弱い。ファンはほとんど食べなくなった。腎不全の猫は体内の毒素を排出できないので、毒素を作らせない食事を摂らせる事が最重要課題、でも何も食べなかったら間違いなく死期が早まる。ファンは腎臓病の療法食が嫌いなので、普段はできるだけリンが少ない高齢猫用のご飯を与えるようにしているが、やはり嗜好性の高いフードの方が好き。それも食べなくなると、私の試行錯誤が始まる。今日はお刺身やスープにも興味を示さず、とうとう頼みの綱、高栄養食を登場させた。これは手術後などによく処方される缶詰で、決して腎不全の猫に適してはいないが仕方ない。何か口に入れてくれさえすれば、お母さんは一安心できる。
ファンはロイカナやヒルズの高栄養食より
スペシフィックが好きみたい

少しだけ食べて横になるが、かなりしんどそう。それでも、私が隣に座ると、一生懸命身体を起こして甘えようとする。いいんだよ、無理しないで。
ちょっと目が虚ろだね…
ゆっくりおやすみ

今日、ディンを連れて初詣をした。犬を連れて入れる神社があるのはありがたい。甘酒を頂いてお正月を満喫:し、ファンの健康を祈ってみた。
ディン「かんのんさま、大きくてこわいよ~」